「立花山・三日月山の植物」というパンフレットは7,8年前に「東区役所まちづくり企画課」から発行されました。
今回「立花山・三日月山の植物」をWebPageで公開し、より多くの方々にご覧いただくことにしました。同パンフレットをお持ちの方も多いと思われますが再度ご覧いただければ幸甚です。 

 同パンフレット作成には「ふくおか山草の会」「東区グリーンリーダー(立花山・三日月山の森の案内人)」としてご活躍の湖尻浩子さん、ならびに東区グリーンリーダーの皆さんのご協力により発行されました。
写真提供・解説文 ふくおか山草の会  福田 勉 ・ 湖尻浩子         


立花山・三日月山の植物メニュー
ご     案     内
春・夏の主な植物 春・夏の主な樹木 秋・冬の主な植物 秋・冬の主な樹木 立花山三日月山とその周辺の生き物
リンク 立花山・三日月山の樹木(東区一区一美事業)


立花山
福岡市東区と糟屋郡新宮、久山両町の境に位置し、標高367bとあまり高くはありませんが、立花丘陵部の主峰で、博多湾を眼下にのぞむそのすっきりした容姿は、秀峰の名に恥じない山です。
立花城は1330年(元徳2)、戦国時代、大友貞載が築き「筑前の要塞」といわれました。250年後、ここで島津勢との攻防で奮戦した立花宗茂の武名を高らしめましたが、黒田長政が筑前に入るとともに廃城となり、今では当時の石垣が数カ所残っているだけとなっています。
地質は古生層よりなり、クス・タブの見事な自然林に覆われムクドリなどの野鳥もたくさん見られます。福岡市側の下原登山道、新宮町側の立花口登山道は、共によく整備されています。また、三日月山には三日月温泉登山道、三日月霊園登山道などあり、四季を通じて家族連れや遠足などで賑わい、市民の手軽なハイキングコースとして親しまれています。
立花山のクスノキ
立花山は福岡市東部に位置する低山で、福岡市平野にやや突き出て独立し、常緑広葉樹林でおおわれています。
この広葉樹林はクスノキを主な優占構成種とする大規模でまれなクスノキ自然林です。また、自然森林分布の北限とみなされ、「立花山クスノキ原始林」として、1928年(昭和3)国指定天然記念物、1955年(昭和30)特別天然記念物に指定されています。
山腹の自然植生域のすべてにクスノキが広く生立し、その数は数千本ともいわれ、林内に入るといたるところに巨木を見ることができます。樹の高さは15〜30b、平均直径は70a程で、大きい物は3bを超えます。森林構成は低山域、自然植生スダジイ林組成で、クスノキだけが特異的に上層木として優占していて、後続の若木がないこと、列状に生立するところがあること、福岡藩では積極的にクスノキを保護、育成したことなどから考えて、植林で成立した可能性も強いとされています。しかし自然成立、人工成立の何れにかかかわらず、クスノキの巨木が多数集まって織りなす美しい照葉樹林の自然景観は、いつまでも保護しなければならない大切な森林です。


◆通称「七股クス」
三日月山
標高272b。頂上には樹木がなく、360度の見晴らしはとても素晴らしく、天智天皇の時代の防人の陣屋跡といわれ、朝鮮式の古城跡があり、立花城時代には、平陣屋があったことにより、別名「陣山」とも呼ばれています。立花山より三日月山へのハイキングコースは手頃で、元旦は、初日の出参拝登山客で賑わいます。また伝記によると、旧暦の12月22日・23日頃に、頂上から見る月が三つに見えるときがあるという言い伝えにより、三日月山の名がついたと言われています。

現在「三日月山長谷ルートづくり」を区役所、NPO、ボランティアによる登山道の整備が昨年(平成16年11月)から始まり、現在ルート上の樹木に樹名板設置活動が行われています。
「長谷ルート」は既存の三日月山・立花山登山道では一番長いコースですが、これから登山者が親しみやすいルートへ生まれ変わることと思っております。('05.11.05)





立花山・三日月山の樹木




立花山・三日月山の樹木



立花山・三日月山とその周辺は豊かな緑と水にあふれています。この周辺で見かける、野鳥と昆虫の一部を紹介します。
野鳥
昆虫



立花山グリーンガイドの会

■事務局      電話092−607−4002 湖尻さんまでご連絡ください。
■ご案内      ご案内の10日前まで3人以上で受け付けております。